水芭蕉の季節に尾瀬の大自然に触れる

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「夏が来れば思い出す はるかな尾瀬」…というフレーズが有名な、唱歌『夏の思い出』でも知られる尾瀬。尾瀬は、手付かずの自然や希少植物が残る山々と、その間に挟まれた広大な湿原で、国の特別天然記念物にも指定されています。

水芭蕉とは

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尾瀬といえば水芭蕉というイメージの人も多いのでは。水芭蕉は、沼地や湿地に群生し、5月~6月にかけて、花を咲かせます。白く美しい花のイメージが強いですが、白い部分は花ではなく実は仏炎苞と呼ばれる、葉の変化したものです。真ん中の、黄色い柱のような部分が、小さな花がたくさん集まった部分。

「仏炎苞」という言葉の由来は、仏像の後光を表す光背に似ていることから。そう思うと、水芭蕉の姿も、純白の後光に包まれた、黄金に輝く仏様のように、神聖な雰囲気を持って見えてきますね。または、白布に包まれた赤ちゃんのような可愛らしさも感じられます。

初夏の尾瀬・おすすめポイント

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水芭蕉の季節・5月~6月の尾瀬では、生い茂る緑とまだ雪を残す高山の景色が相まって、美しい色のコントラストを見ることができます。晴れていれば、沼地の水面には青い空と白い雲、木々の緑が映り、壮大で開放感あふれる風景が楽しめます。

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また、水芭蕉以外にも珍しい植物が多く生息しているのも魅力の一つです。特に5~6月は花の多い季節。リュウキンカやイワカガミなどの小さな可愛らしい花や、不思議な形のザゼンソウなど、ぜひ探してみてください。

尾瀬でのルール

尾瀬の湿原は、かつて多くの観光客が訪れて、踏み荒らされ深刻な環境破壊が起こった歴史があります。その後、多くの人の努力によって現在の自然環境にまで回復することができました。現在尾瀬には、登山道をのぞいたほとんどのルートに木道が敷かれており、木道から下りて湿地に踏み入ったり、植物を採集したりしないことが、尾瀬を訪れる人のルールとなっています。「写真をいいアングルから撮りたい」「植物をもっと近くで見たい」などと、不自由に感じるかもしれませんが、自然界のバランスを崩さないためには、細心の注意が必要なのです。

また、木道のルートのおかげで迷いにくく、山歩き初心者でも歩きやすい散策路となっています。しかし、濡れて滑りやすくなっているところもあるので山歩きに適した靴と服装で、足元には気を付けましょう。

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そのほか、ゴミは各自持ち帰り、もちろんポイ捨ては厳禁です。また、尾瀬の山小屋ではせっけん・シャンプーの使用を自粛しているので、気を付けましょう。公衆トイレも排水汚染を防ぐため、浄化槽付のトイレになっており、利用者にチップをお願いしています。自然保護に協力してこそ、尾瀬の自然の風景が存分に楽しめるのです。

おすすめコース

初めて尾瀬を訪れる人や、日帰り旅行でおすすめなのが、鳩待峠から入り、東電小屋へ向かって歩くコース。一日でも尾瀬ヶ原の大自然を満喫できる、人気のコースです。こちらは群馬県側から入るコースですが、福島県側から入るコースもあります。その場合は、沼山峠から入り、尾瀬沼、大江湿原を辿るコースがビギナーにおすすめです。

その他に、滝が見られる場所があったり、登山して高地からの展望を楽しんだりもできます。その場合は、少し長めの時間を要するコースになるので、山小屋の宿泊がおすすめです。山小屋に泊まる時は日帰り以上に自然を守るための配慮が必要になってきます。また、本格的な登山となるとよりしっかりした装備も必要。まずは初心者向けのコースから、少しずつ本格的なコースに挑戦していくのがおすすめです。

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