恋愛成就のパワースポットも。絶景! 湘南平をゆく

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城跡でもある高麗山

神奈川県の平塚市と大磯町に跨る高麗山に登ります。東海道線の車窓から望む景観に気になりだして30年。ついにこの日が来たと心が浮き立ちます。登山口は、高麗山の麓にある高来神社の本殿と神楽殿の間にありました。

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標高168メートルの小さな山なのに、登り始めてすぐ、その急こう配に息が上がります。そういえばお椀を伏せたような形だったなと、あらためてその特異なフォルムを思い出させられました。振り返れば、相模湾のおだやかな景色と涼しい風が火照った体を癒してくれます。

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高麗山の頂上には、かつてあった高来神社大堂の礎石が残されていました。そこから湘南平へ向かって歩くと、私の城跡アンテナの反応する場所が…。どうみても人の手が加えられて作られたとしか見えない谷があるのですよ。

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かけられている木橋を渡ってしばらく行くと「城郭としての高麗山」の解説板がありました。ああ、やっぱり…。と、再び空堀に戻り、何枚も写真に収めます。

高麗山は室町時代から軍事的に利用されていたらしく、関東公方や北条早雲、上杉謙信など戦国のスーパースターが活躍する舞台にもなっていたのですね。現地を訪れないとわからないさまざまな発見があって楽しい。ひとり旅の醍醐味は、自由気ままと新たな発見と言われるのも頷けます。

 

恋愛成就のパワースポットでもある湘南平

高麗山から八俵山を通り、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれている自然林のハイキングコースを進みます。

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やがて浅間山へ到着。山の名前の由来になった浅間社の小さな祠が頂上の近くにありました。

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浅間信仰は、富士山を神とする信仰で、江戸時代の中頃に盛んだったそうです。富士山を崇拝できる高台に浅間社を祀り、お参りすれば願いが富士山に通じると信じられたとのこと。

そこからはもう湘南平のシンボル、テレビ塔を望むことができます。テレビ塔を目指して坂を上って行くと、広々とした広場。山の頂上に、これだけの広場がある場所は珍しいのではないでしょうか。千畳敷と形容されるのも納得です。実際は千畳なんてもんじゃない広さですが。

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東京タワーみたいなカラーリングされた鉄塔は、うれしいことに無料で上れるみたい。足取り軽く展望台に上りました。そこから眺める相模湾、平塚市街の眺望は、まさに声を失うほどの絶景。

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左手には遠く丹沢の山々が連なっています。

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テレビ塔の上にある展望台は金網越しに眺める形ですが、その一角の金網に南京錠がかけられている場所がありました。

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これは以前テレビで見た「愛の南京錠」ですかね。確か、フランスセーヌ川の橋の欄干に南京錠をかけ、川に鍵を投げ捨てて不滅の愛の誓いとしたと記憶にあります。これがある場所は、一般に、恋愛成就のパワースポットらしいですが、これだけの絶景なら記憶に残したいというカップルの気持ちもわかりますね。

湘南平にはさらに高いところから眺められる展望台があって、そこから見る大パノラマに魅了されました。

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湘南平には古代のお墓もある

湘南平から大磯市街へ向かう山道で、気になる案内板を見かけました。そこには、「楊谷寺横穴墓」とあります。考古学の遺跡と聞いては訪れないわけには行きません。恋愛成就のパワースポットより、古代のお墓のほうに反応してしまう自分が哀しい。山道を下って行くと、山の影になった小さな谷間に、穴だらけの岩場が見えてきました。

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一般に横穴墓とは、台地や段丘の斜面に高さ2メートル前後の穴を掘り、死者を埋葬した施設。関東では埼玉県比企郡吉見町の吉見百穴が有名ですね。お墓と知らなければ、これは何だと言うことになるかもしれません。実際、吉見百穴では、明治時代、日本の先住民族、コロボックルの住居という説もあったそうです。

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わかっていても、この異様な景観を一人で眺めていると鳥肌が立ってきます。恋愛成就のパワースポット・湘南平とミステリースポット・楊谷寺横穴墓。対照的なイメージの場所がコラボで存在しているのですね。

恋愛は、熱くなりすぎても長続きしないと言われます。適度にクールダウンする場所も用意されている貴重な観光スポットでありました。

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