東京に残るセレブな農村風景をめぐる旅 二子玉川~成城学園を歩く

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東京で古い農家の暮らしを体感できる岡本民家園

本日も、二子玉川から成城へ向かって歩きます。丸子川親水公園の景観を楽しみながら、江戸時代の民家が建つ岡本民家園へ。

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茅葺屋根の家は、この近く瀬田の長崎家の旧母屋を移築したらしい。典型的な農家のたたずまいのこの民家は、屋根の勾配といい、建物全体のバランスといい、とても美しいですな。デザイン的に今見てもなかなかお洒落。

小さな畑や蔵もあって、今でも人が暮らしている雰囲気もありました。

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近くには、蛍を養殖している施設があって、夏になると民家と蛍のコラボレーションが楽しめるらしい。いいですね~。美しき、日本の原風景と文化を体感できるなんて。

行った日は、多くの人たちが何かのイベントの準備をしていました。

民家園のそばにあるのが岡本八幡神社。

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裏山の雑木林が良い雰囲気を出しています。緑に抱かれた神社の景観はいつ見ても癒されますね。だけど、この辺りは秋の紅葉も美しく、「岡本の紅葉」は玉川八景のひとつなのだとか。

かつての暴れ川の近くにある大蔵の鎮守と古刹

岡本民家園から再び丸子川親水公園に沿って歩くと、少し大きい川が目の前に現れます。

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これが仙川。東京の中央部小金井市が源で、世田谷区を貫いて多摩川に注ぐのですな。今は穏やかな流れですが、昔は「暴れ川」としてたびたび洪水を起こしたらしい。

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事実、この川にかかる橋は水神橋と言い、川が氾濫しないよう水神様を祀ったのがネーミングの由来だそうです。

仙川を越え、そのまま大通りを歩いて行くと、右手にこの地域の鎮守・大蔵氷川神社、そしてイチョウの大木が印象的な永安寺がありました。

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この辺りは、今は住宅が建ち並んでいますが、どこかゆったりとして昔の農村風景が偲ばれますね。

永安寺をめぐって六郷用水碑を左折すると東名高速道路の高架が眼前に現れます。その下をくぐり、野川ぞいに進むと、今日のウォーキングの目玉のひとつの公園、次大夫堀公園に着きました。

 

昔の世田谷の農村風景を満喫できる次大夫堀公園

次大夫掘公園は、水路を作って世田谷の農村風景を再現したという景観が見事。お得感バツグンの公園ですが、ここも無料で見学できるのですよ。

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さて、次大夫堀公園のネーミング。

約400年前の江戸時代初期、徳川家康の命で、家臣の小泉次大夫が開削した農業用水路だとか。その後ずっと、周辺農民の暮らしに欠かせない用水として親しまれたそうです。昭和に入って暗渠になっていたのを、再び堀として当時の様子を再現したのですね~。

園内を流れる用水の距離はなんと650メートル。園内には、青々とした稲を見ることができました。

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でも、復元したのは用水や水田だけじゃないですよ。萱葺きの民家や土蔵を移築して、当時の世田谷の農村風景がリアルに再現されているのです。

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民家園の入り口近くにあるのが、旧谷岡家住宅表門。

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中では昔の農機具や江戸時代の次大夫堀の紹介などの展示がありました。

これは旧加藤家住宅。

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幕末に建てられたそうですが、まさに古い民家の教科書のような佇まいでした。昔の家はどこも、こうやって薪を家の壁沿いに積んでいたのかもしれませぬ。

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昔の酒屋も移築されていて、中では飲み物も販売されていました。

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何といっても圧巻は当時の名主も勤めた旧安藤家住宅母屋。

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母屋の床面積が約100坪。付属する内蔵の床面積でも10坪もある。

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ちょっとしたエアロビのスタジオほどもある土間は天井が高く、屋根を支える梁も迫力ありますな。

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板張りの広間や台所も小学校の教室ほどもある広さ。家族の暮らした畳の座敷が4部屋もある。一番狭い部屋だって、十畳ですか。一般的な農民の民家だって床面積は結構ありますし、今の一般的なマンションは当時の農家の土間の面積くらいしかないでしょうね。

生まれたばかりの子供を連れた若夫婦が見学していましたが、うちのアパート何部屋分だろうと、ブルーになっていたのが印象的でした。

 

成城学園駅の近くに深山幽谷の世界が

次大夫堀公園を出て、野川にかかる喜多見大橋を渡り、成城へ。

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成城までの道は、かなり急な上り坂。坂を上っていると、左手に緑深い公園がありました。

ここは成城三丁目緑地。

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以前来たときは、こんなところに広い公園が…と驚いたのですが、入り口付近はかなり整備されたみたい。でも、ジャングルのような深い森は変わりませぬ。下へ降りる小道を、どんどん下へ降りていくと、いつの間にか深山幽谷の世界。 巨木が生い茂り、昼なお暗い別世界。

清水が崖の中腹から湧き出して小川となっている場所がありました。橋の下をのぞいてみると、清流が岩を洗っている。

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周りはすべて樹木で覆われ、涼しい風が吹き抜けます。この写真だけ見たら、成城学園前駅からほど近い場所だと思えないでしょうね。

山へハイキングに行ったのかと…。

前回来たときは、こんな広い公園なのに地図に載っていないと驚いた記憶があります。実際現地へ行くと予想とは大きく違った景観に驚くことがありますね。

再び崖を上ると、見晴らしのいい場所にベンチがありました。そこからは多摩川を越え川崎の丘陵地帯を眺めることができます。

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駅に向けて坂を上って行くと、やがてハイソな街並みが現れます。都内屈指の高級住宅地・成城ですな。場違いな街に足を踏み入れたのではないかと少し緊張して歩きます。

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確かに、歩いている人たちのファッションセンスは他とは違うみたい。こんな素敵なイチョウ並木があれば、オシャレをして歩きたくなるかもしれませんね。

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