「北の鎌倉」といわれるあじさい寺・大本山本土寺 千葉県松戸周辺を歩く

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見ごたえのある戦国時代の城跡が二つもある

今回は、千葉県松戸市を歩きます。

この近くは2度目の訪問。ただ、前回行ったときは花が有名な観光スポットなのに、季節外れの時期に行ってしまったのです。今度こそ、美しい花を堪能せねば、とリベンジに燃えました。

ウォーキングのスタートは、JR常磐線の北小金駅。

小金という地名は、お金のご利益がありそうな場所ですね。金が取れたのかと思って調べてみたものの、地名の由来はわかりませんでした。でも、戦国時代は小金城が築かれ、江戸時代は、小金牧と言って幕府直轄の軍馬を養成する牧となった歴史もあるそうですよ。

まず、南口から歩きはじめます。前回来たときは北口から歩いたのですが、地図を見ていて興味深い場所を発見したのです。

駅前の交差点を左折し、ずんずん歩いていくと、大通りの交差点の近くに木々に覆われた小高い丘がありました。

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ここが、私が地図を見ていて発見した根木内歴史公園。

歴史と名付けられた公園は、何らかの遺跡や史跡があることが多く、地形から見て城跡ではないかと思ったのですよ。行ってみると、その推理はドンピシャリ。戦国時代の城跡なのでした。

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解説板を読むと、根木内城と言うらしい。当時この辺りを支配していた高城氏の拠点であり、小金城を築いて移るまで同氏の本拠地だったそうな。小金城は行ったことがありますが、こんなに近くにその前身の城があるとは思いませんでしたね。

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空堀や土塁などもよく残っています。

この湿地帯は、かなりの要害だったのかもしれませぬ。

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しかし、残念ながら城跡の中心に国道を通したため、主要部は住宅地になっていました。

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でも、期待以上の城跡に得した気分になって次の目的地へ向かいます。

 

水戸のご老公が寄進した松並木がある

反対側の駅の北口に出て、商店街から住宅街へテクテク歩いて行きます。信号のある大通りにぶつかると、いきなり目の前に、道の左右に松並木が続く参道が見えました。

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この松並木は、なんと水戸光圀公が寄進されたのだとか。

行った日は日差しが強くて、暑かったので、黄門様から思わぬ日陰のプレゼントをいただいた気分で、涼しい木陰の参道を歩きます。

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「北の鎌倉」と呼ばれるあじさい寺・本土寺

やがて、朱塗りの重厚な山門が見えてきました。

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ここは、本土寺(ほんどじ)。

京都や鎌倉の本山となっている寺院に勝るとも劣らないほど立派だと思ったら、こちらも日蓮宗本山の寺院だそうですね。なんと、池上本門寺(長栄山)、鎌倉妙本寺(長興山)とともに「朗門の三長三山」と呼ばれているらしい。

参拝料500円(あじさいの開花時期)を支払って境内に入ると、多くの人たちがあじさいを眺めたり、写真に撮ったりしていました。前回、あじさいが咲いていないときに来たときとの参拝客の数の違いは歴然。

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あじさい寺として全国的にも有名な鎌倉の明月院に対し、このお寺は「北の鎌倉」とも呼ばれるゆえんですな。現在の本土寺のある場所は、源氏の名門、平賀左近将監忠晴の屋敷だったらしい。

その後、鎌倉時代の1277年に、当時この地方の領主だった曽谷教信が開基。お寺の名前は、日蓮上人より授かったということからもわかる通り、日蓮宗屈指の名刹なのですね。

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まずは本堂へ行って、しっかりお参りをしました。

境内で目が行くのは、やはり五重塔。最近、作られたみたいですが、やはり五重塔があるとお寺はビジュアル的にも、ポイントが高くなりますね。

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あじさいとの相性も、バツグン。

塔の横に建つ鐘撞堂には、県下で二番目に古いといわれる国指定重要文化財の梵鐘がありました。

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徳川家康の側室のお墓がある

本土寺はさすが本山の寺院だけあって、ほかにも見どころは満載。本堂から程近い場所に古いお墓があります。

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解説板を読んでみると、なんと徳川家康の側室で、武田信吉を産んだ秋山夫人のお墓なのですか。秋山夫人とは、甲斐武田氏家臣・秋山虎泰の娘とされる人物。武田信吉は、家康の五男ですが、21歳の若さで早世してしまったそうです。

でも、すでに水戸25万石の大名だったそうですから、彼が早死にしなければ、徳川光圀も水戸のご老公ではいられなかったかもしれませぬ。

裏の庭園にはあじさいはもちろん菖蒲田があり、ハナショウブとアジサイがコラボで楽しめるとか。

秋山夫人のお墓から歩いていくと、あじさい畑のようなエリアが。

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行った日は6月の初旬。今年はあじさいの開花が早いと聞いたのですが、7~8分咲きといったところでしょうか。

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今は、あじさいが豪華絢爛に咲き乱れているかもしれませんね。

そのまま歩いてゆくと、菖蒲田の緑をバックにハナショウブとあじさいの競演が楽しめました。

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藤棚や日本庭園もあるのですな。

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その奥には滝があり、鎌倉の銭洗い弁天のようなエリアも設けられていました。

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多くの人たちが、あじさいの時期、このお寺を訪れるのも頷けましたね。

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取材日 2015年6月10日

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